
スラップは演奏者の個性が出るところだよね♪

いろんな音作りがあるけど、基本的な部分を知っておくことは大事♪
今回は「スラップの音作り」について解説したいと思います。
・音が抜けない?
・バキって音はどうやって出す?
など、「スラップの奏法はわかるけど肝心な音が作れない…」ということがあります。
細かいセッティングからベース本体の調整などをみていきましょう♪
【今回のポイント】
・スラップの音作りについて
・アンプのセッティング
・ベース本体の調整
・プリアンプやエフェクターを使う
・おすすめアーティスト
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| タイトル | 内容 |
|---|---|
| スラップの音作りについて | ・いい音を聴く ・出したい音を見つける |
| ベースの種類 | ・ジャズベ?プレベ? ・アクティブベースorパッシブベース |
| アンプのセッティング | ・イコライザーの設定 ・アンプのモデル |
| ベース本体の調整 | ・弦高/ネック調整 ・張りたての弦 |
| プリアンプ&エフェクターで音作り | ・おすすめプリアンプ ・おすすめエフェクター |
| 弦やシールドにこだわる | ・おすすめ弦 ・おすすめシールド |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
スラップベースの音作り~いい音とは?~
まずは、スラップの音作りに必要な要素をみていきましょう。
①いい音とは?
②出したい音を見つける
●いい音とは?
”いい音”は定義が曖昧なモノです。
むしろ「スラップの音が嫌い」って方に「スラップっていい音だよ」といっても、伝わりませんよね?
自分自身が聴いて「シビレた!」「かっこいい!!」と思った音が”いい音”ということになります。
この2つの音はジャズベースとプレシジョンベースのスラップサウンドです。
↓
どっちが良いとか悪いとか、個人によるところですね?
結局、どっちもいいです。

「どっちも嫌!」って意見もありだね。
これは、聴いた人の感覚ってこと。
●出したい音を見つける
正解がなく、自分で見つけるしかないのが”出したい音”です。
出したい音がわからない場合は、こんな感じで見つけてください。
↓
・スラップの音はイメージできる?
・好きなスラップベーシストは誰?
・そのベーシストはどんなベースを使っているか?
・気になるアーティストをYouTubeで検索
・ひたすら音を聴く

筆者の例で言うと?
↓
・教則ビデオでスラップを初めて聴く
・「ジャリっとした音がいいな♪」と思う
・マーカスミラーの音に出会う
・使用ベースがフェンダージャズベースでアクティブタイプとわかる
・内蔵プリアンプがバルトリーニのTCTと知る
・その後、アクティブでジャズベを探す
・「この音だ!」と発見!
・その後、弦を変えたり、いろんなアンプを試したり試行錯誤する

昔はYouTubeなんてなかったので、ライブを見たりCDやDVDで音を聴いて探していました。
現代は恵まれています。
あとは行動するのみです!
※マーカスミラーのフレーズ集はこちら→マーカスミラーのフレーズ解説♪
スラップにおすすめなベースの種類
ベースのタイプによって音は変わります。
テクニックを活かすために楽器へのこだわりは大事な要素です♪
①ジャズベース
②プレシジョンベース
③アクティブ?パッシブ?
●ジャズベース
スラップのドンシャリサウンドを出すなら、ジャズベースがおすすめです。
とにかく「音色が好き」ということ!

・ピックアップ2つ(シングルコイルx2)
・低音域から高音域までのバランスがいい
・プルの高音がよく抜けて聴こえる
・ドンシャリ系の音
↓

スラップを好むアーティストはジャズベタイプが多いよ♪
※ジャズベについてはこちらの記事で→ジャズベースの紹介♪
●プレシジョンベース
太めの音を狙うなら、”プレシジョンベース”がおすすめです。
ルイスジョンソンやチャックレイニー、ファンク系のアーティストがよく使うベースの種類。

・ピックアップ1つ(スプリットコイルx1)
・中低域にハリがある
・プルは太めの音色
↓
※プレベについてはこちらの記事で→プレシジョンベースの紹介♪
●アクティブ?パッシブ?
ベースには”アクティブタイプ”と”パッシブタイプ”があります。
アクティブタイプは、ベース本体にプリアンプを搭載しているタイプです。
↓

[アクティブタイプ]
・プリアンプで音の個性が出せる
・イコライザーの調整ができる
・マーカスミラーやフリーはこのタイプ
[パッシブタイプ]
・ベース本来の鳴りが出る
・細かいニュアンスが出せる
・乾いた音色が好まれる

これも好みによるけど、バキバキと言われる音はアクティブね♪
※アクティブとパッシブについてはこちらの記事で→アクティブベースとパッシブベースの違い♪
スラップベース〜アンプのセッティング〜
ここではジャズベースを使った音作りをしていきます。
アンプのセッティングはどうすればいいでしょうか?
①ドンシャリ
②中低域を上げる
③アンプのモデル
●ドンシャリ
中音域を下げて低音域と高音域を上げるセッティングが”ドンシャリ”です。
イコライザーのセッティングを見てみましょう。
↓

[セッティングのポイント]
・MIDを下げる(カット)
・250Hz,500Hzあたりを下げる
・BASS&TREBLEをあげる(ブースト)
・120Hz,2K,4Kあたりをあげる

プルがバキッと目立って、低音が重い感じになるのがこのセッティング♪
※イコライザーの使い方はこちらの記事で→イコライザーのおすすめセッティング♪
●中低域を上げる
ベース自体の音が、もともとドンシャリの場合があります。
ボディ材がアッシュを使ったモデルなどはドンシャリ気味の音色です。

その場合は”中低域を上げて”、音を太くするというセッティングもありだね♪
↓

↑
120Hzを上げてもOK!
筆者はこのセッティグが好みです♪
バンドアンサンブルで、音の芯の部分がいい感じで出てくれます。
●アンプのモデル
イコライザーで同じ音域を上げても、アンプのモデルごとに違う音が出ます。
「アンプが変わると同じ音はでない」と思っていいです。
スタジオやライブハウスにあるアンプの定番は?

・ハートキー
・アンペグ
の2つが定番になっています。(たまにマークベース)
スラップでバキバキさせたいなら”ハートキー”がおすすめです。

ハートキーは、アンプ自体の鳴りがドンシャリ系なんだよね♪
※ハートキーについてはこちらの記事で→ハートキーの使い方を解説♪
スラップベースのセッティング〜弦高は何ミリ?・楽器を構える高さ〜
ベース本体のセッティングによって、音色や引きやすさがガラッと変わります。
●弦高の調整
●構える高さ
●張りたての弦
●弦高の調整
弦高は、
・押さえやすさ
・プルやサムピングのしやすさ
に大きく影響します。

最適な弦高は?
”2mm”くらいがいいです。
サムピング,プルやダウンアップ奏法まで影響するので調整しておきたいですね!

・低すぎるとビビる(ビリビリ鳴る)
・高すぎると押さえる力と引っ張る力が必要
※弦高の調整はこちらの記事で→弦高調整のやり方を解説♪
※ダウンアップ奏法のやり方はこちら→ダウンアップ奏法のやり方♪
●構える高さ
楽器を構える高さは?
好みでいいのですが、、、
↓

低すぎると、指の当たる角度が変わるので、スラップのスタイルから変える必要があります。
左手のフォームも低く構えると弦が押さえにくくなりますよね?

親指が元に対して垂直に当たるから、ダウンアップ奏法はできなくなる。
あとは好みで、お任せします。
●張りたての弦
スラップのギラついたトーンは、弦が古いと出ません。
張りたての新しい弦によるところが大きいです。

弦が古いとイコライザーやアンプを変えても、バキバキは鳴らないんだよね⤵︎
なので、スラップで明るいトーンを出したい時は、弦を新しく張り替えましょう♪
後ほど紹介する”ステンレス弦”や”コーティング弦”は張りが長持ちします。
スラップベースにおすすめプリアンプ&エフェクター
さらに追い込んだ音作りということで、プリアンプとエフェクターを使用する例を考えてみます。
①プリアンプ
②エフェクター
●おすすめプリアンプ
プリアンプには、ペダルタイプと内蔵タイプの2種類あります。
↓

内蔵型のプリアンプはアクティブベースに搭載
↓


プリアンプはベースの音色を変えたり、パワーアップさせたりする役目があるんだ。
例えばパッシブベースにプリアンプをプラスすると、音がグッと前に出てきます。
※プリアンプはMXR bass d.iを使用
↓
仮にベース本体がアクティブでも、ペダル型とセットで音作りすることもできます。
アクティブベースとペダル型を一緒に使うアーティストは多いです。

ライブで、スラップする曲のためにプリアンプを用意したり、全体の音質補正に使うこともある。
※プリアンプについてはこちらの記事で→おすすめプリアンプの紹介♪
●おすすめエフェクター
エフェクターも使ってみます。
歪み系とオートワウを使って音作りしてみましょう。
[歪み系]
・サンズアンプを使用
・軽い歪みを加える
・攻撃的なサウンドが作れる
・ジャリっとした感じが足される
[オートワウ]
・ビヨンビヨンはねたようなサウンド
・ファンク系で使われる
・ベースソロに最適

オートワウはブーツィーコリンズやフリーが使うエフェクターだね♪
[コーラス]
・音が揺れる効果
・ソロなどで音色を変えたい時
エフェクターの種類によっても音は変わってくるので、色々聴いて試してみましょう♪
※サンズアンプはこちらの記事で→サンズアンプの使い方紹介♪
※オートワウはこちらの記事で→オートワウの使い方紹介♪
※コーラスはこちらの記事で→コーラスの使い方紹介♪
スラップベースにおすすめ弦&シールド
弦やシールドにも拘ってみましょう♪
①おすすめ弦
②おすすめシールド
●おすすめ弦
スラップにおすすめの弦は”ステンレス製”の弦がおすすめです♪
ステンレスの特徴は?
・ドンシャリ
・ブライトなトーン
・アタックがくっきり
・表面がザラザラしている
※ザラつきが気になる時は”フィンガーイーズ(指板潤滑剤)”を使う
メーカーは?
・DR
・Dunlop
・ROTSOUND
などがステンレス弦ではおすすめになります。


ギラついたトーンを狙うなら絶対ステンレス!
あとはスラップした時の弦のハリを長持ちさせたい時は、コーティング弦を使ってみるのもありですね♪
“エリクサー”や”クリアトーン”といったメーカーからコーティング弦が発売されています。
※コーティング弦についてはこちらの記事で→おすすめコーティング弦の紹介♪
●おすすめシールド
シールドによっても音色に変化が出ます。
| モデル | 特徴 | 記事リンク |
|---|---|---|
| ベルデン8412 | ・中低域が出る ・伝送性能が高い | ✅ベルデン紹介記事リンク |
| モンスターケーブル | ・低音が強調される ・ドンシャリ系 | ✅モンスターケーブル紹介記事リンク |
| Ex-pro | ・中低域が抜ける ・硬いシールド | ✅Ex-pro紹介記事リンク |
| カナレ | ・ナチュラルサウンド ・低価格 | ✅カナレの紹介記事リンク |
・中低域を重視するなら”ベルデン”や”Ex-pro”
・ドンシャリにこだわるなら”モンスターケーブル”
・ナチュラルでアンプやイコライザーで調整するなら”カナレ”
といったところです。
筆者はベルデンとEx-proを愛用しています。
※その他おすすめシールドはこちらの記事で→ベース用おすすめシールドの紹介♪
スラップベースの音作り〜まとめ〜
ということで「スラップの音作りの紹介」でした!
スラップの音に正解はないのですが、”出したい音”はあるはず。
それを探す旅なんですね。
好きなスラップベーシストはいますか?
その人はどんなベースを使っていますか?
アンプのセッティグは?
エフェクターは?
構え方は?
など、見つけたらとことん見て盗みに行く。
そこで”見る目”というのは養われます。
「こんなベーシストいいよ」と教えても、、、
聴かない人、見ない人がいます。
教える意味はあるのでしょうか?
音作り以前の問題で、行動が伴わない知識は無意味です。
皆さんは、そんなことないと思うので、ぜひ聴いて見てくださいね♪
それしか、音作りの上達方法ってのがないですから。
ってことで「音作りは聴くところからスタート〜♪」
「あのベーシストの音を聴いてみて」
という話になり、
すぐにスマホで音を聴ける時代。
その昔は、
CDを見つけるか、DVDでライブを見るか、
今すぐには無理な時代だった。
なんという時代だ。
その割に、耳が悪いな。。。
また会おう♪







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