
スラップのテクニックに”ダウンアップ奏法”と言うのがあるよ!

サムピングの動きで弦をダウンアップで弾くんだね♪
今回は「サムピングダウンアップ奏法のやり方」を解説します!
ラリーグラハムやマーカスミラーを初め多くのベーシストが使うテクニックです。
”ダウンアップ奏法”は「ちょっと変わったスラップ?」といったテクニックになります。
ダウンアップする親指の動きを練習してみましょう♪
こんなフレーズを弾けるように猛練習!
↓
【今回のポイント】
・ダウンアップのやり方
・フレーズ練習
・タブ譜と演奏音源で練習♪
・ダウンアップを使うベーシスト紹介♪
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| タイトル | 内容 |
|---|---|
| サムピングダウンアップについて | ・どんな奏法? ・動きの解説 |
| フレーズ練習 | ・ダウンアップを使ったフレーズ ・プルやゴーストノートとの組み合わせ |
| ダウンアップを使うベーシスト | ・アーティスト紹介 ・YouTube動画でチェック♪ |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
ベースのサムピングダウンアップの動き〜右手の練習〜
まずは「ダウンアップって何?」から解説します。
●ダウンアップについて
●ダウンアッップの表記(タブ譜)
●ダウンアップの音
●右手の動きの練習
●ダウンアップについて
スラップの基本”サムピング”は親指で弦を叩く奏法です。
その親指の動きにアップを加えるのが”サムアップ”と言う奏法になります。


振り下ろした親指を上方向に返す動きだね!
※便宜上、呼び方を”サムダウン”と”サムアップ”として進めます。
●ダウンアッップの表記
タブ譜の表記はどうなるのでしょうか?
サムダウンとサムアップの表記は?
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ピック弾きのオルタネイト奏法に使われる記号だね♪
※ピック弾きについてはこちらの記事
→オルタネイト奏法のやり方を解説♪
→ダウンピッキングのやり方を解説♪
●ダウンアップの音
どんな音がするのでしょうか?
サムダウンと聴き比べてみましょう♪
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サムダウンは重い感じがあり、サムアップは軽めで高音域が目立つイメージですね。

実際は、サムダウンとサムアップは連続で使うことが多いよ♪
●右手の動きの練習
サムダウンとサムアップは、一連の動きとして覚えましょう。
サムダウンした後にサムアップをする練習です。
※サムダウンは確実にできるようにしておいてください→スラップの基礎練習♪
[動きのポイント]
・サムダウンした親指は弦の下で止める
・サムアップは爪側で弦を引っ掛けるイメージ
・手首の返しも重要
・叩く位置はネックエンドorネックから少しズレたところ
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叩くポジションはネックから外れた方がやりやすい場合があるから、試してみてね♪

親指の動きを練習♪
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この動きを使って実践フレーズにチャレンジしましょう♪
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ベースのサムピングダウンアップ~フレーズ練習~
ここからサムアップダウンを使ったフレーズを練習していきましょう!
他のテクニックとの組み合わせで、無限にフレーズは作れます♪
音作りやセッティングはベストの状態にしておいてください!
→スラップの音作り、ベースの音色、アンプのセッティング
→弦高調整、ネック調整
[テクニック]
●同弦でダウンアップ(基礎)
●弦移動のフレーズ
●弦とびの移動
●ゴーストノートの組み合わせ
●ダウン→アップ→プル
●ダウン→ダウン→アップ→プル
●左手アタック→ダウン→アップ→プル
●左手アタックと組み合わせ
●同弦でダウンアップ
まずは同じ弦をひたすらダウンアップする練習です。
ここで確実に動きと弦の感覚をつかみましょう♪
[ポイント]
・親指の当たる位置を確認
・手首の返しを意識
・連続した動きになれる

3弦〜1弦も練習しましょう!
※フレットとリズムは同じで弦をズラして弾いてください。
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4弦のダウンアップと1弦のダウンアップは、右手の位置と指に当たる感覚が違うんだ♪
ダウンアップと左手の動きを連動させて感覚をつかみましょう♪
まずは親指の動きをしっかり覚えるところからです!
●弦移動のフレーズ
隣の弦に移動するフレーズです。
各弦の組み合わせを試していきましょう。
[ポイント]
・弦を行って返っての動き
・4弦→3弦→4弦→3弦の移動
・他の組み合わせも練習

3弦→2弦も練習♪
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弦移動は反復フレーズをやると効果的です!
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単純な「ドレミ〜」のスケールでもいいですね♪
●弦とびの移動
弦とび(オクターブ)の動きを練習します。
行ったり来たりの動きで弦の感覚を掴みましょう♪
[ポイント]
・親指の動きになれる
・4弦と2弦、3弦と1弦の組み合わせ
・となりの弦の移動も加える


「弦とび+となりの弦の移動」になってるよ♪
※オクターブの動きの練習はこちらで→オクターブフレーズの練習♪
●ゴーストノートの組み合わせ
左手で弦をミュートする”ゴーストノート”を加えて強弱をつけるテクニックです。
実音が続く中で変化がつきます。
[ポイント]
・ゴーストノートは左手で弦をミュート
・実音は音をつかむイメージ
・ゴーストは脱力
・動きの緩急をつける

「ダーツクダツクダ」みたいなグルーヴが生まれますね?
(フレーズの歌い方はいろいろ♪)

ファンク系のフレーズになるね♪
休符とは違うニュアンスがつけられる!
高速もチャレンジ♪
多少、実音が混じっても気にしない!
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※ゴーストノートの練習はこちらの記事で→ゴーストノートのやり方解説♪
●ダウン→アップ→プル
スラップのプルを混ぜたパターンも練習してみましょう♪
「ロータリー奏法」とも言う。
[ポイント]
・アップと同時に人差し指が弦に引っかかる状態を作る
・”引っかけ”が遅れるとアウト!
・「ダウン→アップ→引っかけ」までの練習からスタート


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「ダウン→アップ→引っかける」の動きはかなり重要です!


「ダウン→アップ→ひっかけ」が、一連の動作になるように鬼練習!
ヴィクターウッテンというベーシストは同じ弦でこの動きをします。
右手の親指と人差し指は通常のスラップよりせまく構えます。
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この組み合わせは3連符で演奏されることが多いです。
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右手がくるくる回転したような動きになるね♪
だから”ロータリー奏法”っていうんだ♪
ロータリー奏法はこのくらいの速さで威力を発揮します!
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何度も繰り返し練習です!
●ダウン→ダウン→アップ→プル
ダウンのあとはアップでなくてもいいわけです。
ダウンを2回した音にアップを組み合わせてみましょう。
[ポイント]
・ダウンを2回してからアップ
・アップ→プルの動きは習得済み
・ダウン→ダウン→アップは3連符


リズムは「ドドドペ〜」みたいな歌い方♪
16分音符で連続したパターンにもできます
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リズムの違いで別のフレーズになりますね!
進化するとこんなフレーズもできます。
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●左手アタック→ダウン→アップ→プル
ゴーストノートのバリエーションですが、”左手のアタックミュート”と言うテクニックがあります。
アタックミュートは、左手を広げて弦を叩いて音を出します。

[ポイント]
①左→ダウン
②左→ダウン→アップ
③左→ダウン→アップ→プル
↑
①〜③の手順で動きを増やしていく
・すべてゴーストノート
・アタックは左手で弦を押さえないように注意!!
・アップとひっかけは同時に
・プルはルートなどの実音でもOK


ゴーストノートだけでリズムのバリエーションの練習もありだよ♪
左手はアタックした後、動かなくてOK!
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8分音符→16分音符→3連系
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ゆっくり手順を覚えて、テンポアップさせましょう!
少々ハーモニクスが鳴っても気にせずに〜♪
●ダウン→アップ→プル→ハンマリング
大技に挑戦!
ベーシストのリチャード・ボナがソロの途中で入れることもあります。
[ポイント]
・「ダウン→アップ→プル」までは習得済みで
※リズムが3連符なので注意
・プラスして「ハンマリング」を加える
・ハンマリングのポジションを変える

このくらいのテンポで行けたらお客さんが驚く?かな?
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ソロで入れるといい感じのフレーズだね!
※ハンマリングの練習はこちらの記事で→ハンマリングのやり方♪
サムピングダウンアップを使うベーシスト
実際にどんな曲でどんなベーシストがサムダウンアップを使っているのでしょうか?
アーティストごとにおすすめの曲を紹介します。
●マーカス・ミラー
●ラリー・グラハム
●ヴィクター・ウッテン
●リチャード・ボナ
●成瀬義博
●IKUO
●マーカス・ミラー
スラップベースといえばマーカス先生ですね♪
ダウンアップも多く使って複雑なフレーズを作り出しています。
[参考音源♪]
・パワー:32分音符のダウンアップ
→YouTubeリンク♪
・ブルースリー:6連符のダウンアップ
→YouTubeリンク♪
※マーカスミラーの音作りはこちら→マーカスミラーの音作り&使用機材♪
※マーl霞らーのフレーズ集はこちら→マーカスミラーのフレーズ解説♪
●ラリー・グラハム
スラップベースの生みの親である”ラリーグラハム”。
独自の感性で誕生したスラップは、ダウンアップ奏法も取り入れた高速スラップが特徴です。
[参考音源♪]
・Release Yourself:鬼のダウンアップ
→YouTubeリンク♪
※ラリーグラハムのフレーズ集はこちら→ラリーグラハムのフレーズ解説♪
●ヴィクター・ウッテン
ロータリー奏法の達人”ヴィクターウッテン”。
ダウン→アップ→プルの合わせ技は圧巻!
[参考音源♪]
・Victor’s Jam
→YouTubeリンク♪
・動画で自身のテクニックを解説
→YouTubeリンク♪
●リチャード・ボナ
リチャードボナも超絶テクの持ち主。
スラップ以外のメロディや高速2フィンガーもチェック♪
[参考音源♪]
・スラップソロでダウンアップを披露
→YouTubeリンク♪
・Solo de slap
→→YouTubeリンク♪
●成瀬義博
フュージョン界のスター”ナルチョ”こと”成瀬義博”。
[参考音源♪]
・FIGHT MAN:ダウン→ダウン→アップ→プルを使うソロ
→YouTubeリンク♪
・the legendary bassist
→YouTubeリンク♪
●IKUO
あらゆるテクニックをび武器にロックベースを奏でる”IKUO”。
[参考音源♪]
・本人が高速ロータリースラップを弾いてみた!
→YouTubeリンク♪(0:30〜)
・ロータリー奏法を本人が解説してみた
→YouTubeリンク♪
ベースのサムピングアップダウンの練習〜まとめ〜
と言うことで「サムピングアップダウンの練習」でした!
一味違ったスラップができたのではないでしょうか?
ダウンアップの習得は”スラップの基礎は楽勝でできる状態”が好ましいです。
まずはスラップの基礎から→スラップ奏法のやり方♪
スラップの基本はサムピングとプルですが、そこに”サムアップ”を加えることで?
↓
・リズムのバリエーションが増える
・高速フレーズが弾ける
・ニュアンスの違う音が出せる
など、新たな武器を手に入れることができます。
動きとしては、ピック弾きのオルタネイトの代わりもできそうですね。
サムアップダウンはピックに近いニュアンスは出ています。
[組み合わせは自由に]
・ダウン→アップ→プル
・ダウン→アップ→ダウン→プル
・ダウン→プル→ダウン→アップ
・左手アタック→ダウン→アップ→プル
ここに実音を混ぜると、無限ですよね!
あとは、マーカース先生はラリーグラハム先生の演奏も研究してみてください♪
次のステージで新技の披露を!!
ってことで「ベケベケしてね〜♪」
やってみると、
「意外とできる!」
意外といい音♪
あとは組み合わせ次第。
また会おう♪












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