
ラリーグラハムの”POW”はスラップで初めて挑戦した高速フレーズ!

スラップの生みの親だからね♪
多くのベーシストに影響を与えるレジェンドだよ♪
今回は「ラリーグラハムのスラップについて」解説していきたいと思います!
スラップベースの生みの親であるラリーグラハム。
エレキベースの弦を叩いて引っ張るというスタイルは、どのようにして確立されたのでしょうか?
多くのベーシストに衝撃を与えたスラップフレーズを見ていきましょう!
【今回のポイント】
・ラリーグラハムについて
・スラップのスタイル
・使用ベース&機材
・スラップフレーズ紹介
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| タイトル | 内容 |
|---|---|
| ラリーグラハムについて | ・経歴/使用ベース&機材 |
| スラップのテクニック・スタイル | ・奏法/プレイスタイル |
| スラップフレーズ集 | ・タブ譜/演奏音源♪ |
ラリー風に言うとこの記事は「スーパー・チョッパー・ベース・サムピング・プラック・スラップ・テクニック・アーティクル」です(笑)
それでは今日も行ってらっしゃい♪
ラリーグラハムについて〜使用ベース・機材〜
まずはラリーグラハムの経歴や使用機材を見ていきましょう。
●プロフィール
●スラップが誕生した経緯
●使用ベース&使用エフェクター
●プロフィール
「ラリー・グラハム(Larry Graham)」1946年8月14日 アメリカ出身
ベーシスト,ボーカリスト,作曲家

[スライ&ザファミリーストーン]
・1967年に加入~1972年まで
[グラハムセントラルステーション]
・1973年に結成~1979年
・90年代初頭再結成
[ソロアルバム]
・80年代には5枚のソロアルバムをリリース
[プリンスとの活動]
・1997年~2000年までプリンスのツアーに参加
[2000年代以降]
・グラハムセントラルステーションとしてライブ活動を行う
・2015年以降の活動は不明

独特のスタイルと見た目で存在感がバツグンだよね!
●スラップが誕生した経緯
”15歳の頃に母たちとバンドを組むが、しばらくしてドラマーが脱退。
その際にバスドラム替りに低音弦を親指で叩き(サムピング)、スネア替りに高音弦を引っ張って音を出した(プル)。
この奏法が「スラップ」と言われるようになった。

元々はギタリストで、すぐにギターに戻る予定だったから、ベース本来の弾き方を学ばなかったらしいよ。
こんな感じだったのでしょうか?
↓
それが世界に衝撃を与える奏法になるとは、少年ラリー君は思ってなかったでしょう。
●使用ベース&エフェクター
ラリーグラハムは”白いベース”を持っている写真や動画がほとんどです。
それがMoon製のJJ-4です。
本人は「サンシャイン」という呼んでいるようです。
[Moon/JJ-4]
・4弦ジャズベース
・アクティブタイプ(プリアンプを内蔵)
・フロントピックアップの角度が斜め

※同モデルの5弦ベースもあり「ムーンシャイン」と呼んでいます。

ラリーといえば、白いベースに白いスーツだね!
使用するエフェクターは?
[使用エフェクター]
・ProCo Juggernaut Bass Rat(ファズ)
・Roland AP-7 Jet Phaser(フェイザー)
・Mu-Tron Octave Divider(オクターバー)
・JIM DUNLOP 105Q Crybaby(ワウペダル)
ラリーのバンド、グラハムセントラルステーションの”Mirror”というアルバムではかなりエフェクトがかかった音になっています。

ファズで歪ませて、ソロやバッキングで使ったり色々だね♪
※おすすめエフェクターはこちらの記事で→ベース用おすすめエフェクターの紹介♪
ラリーグラハムのスラップテクニック・スタイル
ラリーグラハムのスラップは独特のスタイルです。
スラップ以外の奏法も紹介します。
①サムピング(親指)
②プル(人差し指)
③ダウンアップ奏法
④指弾き
⑤人差し指の爪で弾く
●サムピング(親指)
[サムピング(親指)]
・ネック付近を叩く
・ピックアップ付近を叩く
・ピックアップとピックアップの間を叩く
・叩くポジションは様々
↓

定番のスタイルはネック付近または最終フレット付近を叩きます。

当時スラップのスタイルが確立されていなかったということがわかるね♪
●プル(人差し指)
[プル(人差し指)]
・ネック付近
・ピックアップ付近
・ピックアップとピックアップの間

正面に大きく引っ張る、強くダイナミックなスタイル。

プルのポジションは親指に合わせて変えるんだ。
●ダウンアップ奏法
[ダウンアップ奏法]
・サムピングした親指を返して爪側で引っ掛ける
・ベケベケという奏法


ダウンアップ奏法はマーカスミラーもよく使う奏法だね♪
※マーカスミラーのフレーズ集はこちら→マーカスミラーのフレーズ解説♪
※ダウンアップ奏法のやり方はこちら→ダウンアップ奏法のやり方♪
●指弾き
[指弾き]
・親指と人差し指で弦をなでるように弾く
・人差し指で2弦同時の和音を弾くこともある


人差し指と中指の2フィンガーのスタイルでは弾かないんだね。
●人差し指の爪で弾く
[人差し指の爪で弾く]
・爪で弦を叩く動き
・ピックで弾くようなスタイル
・親指と人差し指をくっつける


元々はギタリストだったからピックで弾くスタイルはわかってたんだろうね♪
あらゆるテクニックやアイデアを活かして自分のスタイルを確立していったのが分かりますね!
ラリーグラハムのスラップフレーズ紹介♪
それではラリーグラハムのスラップフレーズを紹介していきます!
名曲, 名フレーズの数々は多くのベーシストに影響を与えました。
そんなレジェンドのフレーズを弾いてみましょう♪
※スラップの基礎はこちら→スラップ奏法のやり方♪
※スラップの音作りはこちら→スラップの音作り♪
[革命曲]
●Pow
●Thank you
●Dance to the Music
●Hair
●It Ain’t No Fun To Me
●Release Yourself
●Hey Mr. Writer
●Pow
スラップの金字塔であり、ラリーグラハムの代表曲。
・曲:Pow(パウ)
・アルバム:My Radio Sure Sounds Good to Me(1978年)
・バンド:グラハムセントラルステーション
[演奏ポイント]
・サムピング2連打
・左手アタックミュート
・空ピック(ゴーストノート)
・3弦のプル

練習するときはゆっくり始めてください♪

ラリーは、このフレーズを弾きながら歌うんだけど。。。
どうやって?(笑)
●Thank You
世界初のスラップ奏法の音源です♪
・曲:Thank You(サンキュー)
・アルバム:グレイテスト・ヒッツ(1970年)
・バンド:スライ&ザファミリーストーン
[演奏ポイント]
・プルのタイミングがオモテか?ウラか?
・1小節をグルーヴさせる
・歯切れよくスタッカート気味で演奏


アルバムの音源は録音環境のせいか、モコモコしててバキってした感じがないんだ。
●Dance To The Music
オリジナルの音源ではスラップをしていないと思われます。
のちにライブでバキバキのスラップをするようになった曲です。
・曲:Dance To The Music(ダンストゥザミュージック)
・アルバム:Dance To The Music(1968年)
・バンド:スライ&ザファミリーストーン
[演奏ポイント]
・強いサムピング
・王道的なスラップ
・エフェクターで歪ませてもOK


ライブではファズで歪ませて演奏してるよ♪
●Hair
本人曰く「2つのベースが鳴ってるようだろ?」と言うフレーズ。
・曲:Hair(ヘア)
・アルバム:グラハムセントラルステーション(1970年)
・バンド:グラハムセントラルステーション
[演奏ポイント]
・1拍目は装飾音のハンマリング
・開放弦とオクターブや7thなどの弦移動
・開放弦からのポジションを把握する


この曲はマーカスミラーやヴィクターウッテンがコピーして弾いてるフレーズだね!
●It Ain’t No Fun To Me
グラハムセントラルステーション1stアルバムの1曲目を飾る!
・曲:It Ain’t No Fun To Me(イットエインノートゥミー)
・アルバム:グラハムセントラルステーション(1970年)
・バンド:グラハムセントラルステーション
[ダブルストップ/演奏ポイント]
・ダブルストップは人差し指と中指で押さえる
※E7のコードトーン
・人差し指で2弦同時に弾く
・その後1フレット分スライド


ダブルストップはコード奏法の一つだね♪
低音との対比が印象的♪
●Release Yourself
ダウンアップ奏法を使うフレーズ。
・曲:Release Yourself(リリースユアセルフ)
・アルバム:Release Yourself(1974年)
・バンド:グラハムセントラルステーション
[演奏ポイント]
・スローテンポでダウンアップの練習
・叩くポジションをネックエンドから少しずらしてもOK

●Hey Mr. Writer
高速サムピングと左手アタックが命!
・曲:Hey Mr. Writer(ヘイミスターライター)
・アルバム:Release Yourself(1974年)
・バンド:グラハムセントラルステーション
[演奏ポイント]
・1拍目の2弦はサムピング
・サムピング2連打を頑張って!
・左手のミュートを確実に
※譜例は自身の教則ビデオで実演していたバージョンで、オリジナルとはフレーズが異なります。


高速でも力強いサムピングが炸裂してるよね!
手首の返しを柔らかくしてるんだよ♪
ラリーグラハム本人は、教則ビデオの中で「練習はゆっくりのテンポからスタートする」と言っています。
ラリー先生が言うんですから、スローテンポで練習ですね♪
ラリーグラハムのスラップ革命〜まとめ〜
ということで「ラリーグラハムのスラップ革命」でした!
まぁ、単純に、普通の感覚はしてませんよね(笑)
彼にとっては普通かもしれないですけど。
バスドラムの替わりに弦を叩く、という発想。
スネアは弦を引っ張ってみる、という発想。
まぁ、普通の感覚はしてませんよね(2回目)
そんな、とびきりの感性から生まれたスラップ。
紹介した内容のは、
・代表曲”Pow”や”Hair”
・革命的な”Thank You”
・ダウンアップ奏法を使った”Release Yourself”
・エフェクター も駆使する存在感ある音
まぁ、普通の感覚はしてませんよね。。。
皆さんも、革命を起こしてみてください♪
練習は「ゆっくりのテンポで始める」
ってことで「ラリーグラハムはレジェンド〜♪」
”POW”は、
高校1年の時に、
師匠から教えてもらい、
寝ずに練習した思い出の曲。
両手をボコボコにしたやった。
今でも手が勝手に動く。
ボコボコにしたからだ。
殴られた方は、忘れない。
また会おう♪







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