
ベースラインに少しアレンジを加えるために”コードトーン”を覚えよう♪

コードトーンでベースラインに色付けができるね♪
ベースを始めたばかりの頃は「ルート弾き」だけで十分楽しめます。
でも、ルートだけだとベースラインは単調になってしまうんですよね。
そこでおすすめなのが コードトーン。
コードトーンを少し知るだけで、ベースラインに説得力が生まれ、曲の雰囲気をしっかり支えられるようになります。
【今回のポイント】
・コードトーンとは?
・ルート,3度,5度,7度,♭5,ディミニッシュ
・特殊なコード
・ベースの指板で把握する
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| タイトル | 内容 |
|---|---|
| コードトーンとは? | ・ルート,3度,5度,7度,フラット5 ・3和音,4和音,特殊なコード |
| コードトーンの指板図一覧 | ・ベースの指板で把握 ・一覧表 ・#と♭の対応 |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
ベースで覚えるコードトーン〜構成音〜
それではコードトーンについて解説していきます。
ベースの指板で音の確認をしましょう♪
①コードトーンとは?
②メジャー3度とマイナー3度
③5度で安定感
④7度を加えて4和音
⑤フラット5(-5)
⑥sus4(サスフォー)
⑦aug(オーグメント)
⑧mM7(マイナーメジャー7)
⑨dim(ディミニッシュ)
●コードトーンとは?
[コードトーン]
コードを構成する音のこと(ルート・3度・5度・7度)
※「コード構成音」ともいう
例)CM7なら「ド・ミ・ソ・シ」

・ルート:コードの中心になる音
※コードネームの最初の大文字アルファベット
・3度:明るい暗いを決める
・5度:安定感を出す
・7度:おしゃれ感を足す
7度を抜いて3和音にすることもあります。
↓
例)Cなら「ド・ミ・ソ」


必ず4つの音を入れる必要はないんだ。
ルートと5度でパワーコードという和音もできる♪
●メジャー3度とマイナー3度
コードの”明るいor暗い”を決める音が3度の音です。
・メジャーコード:メジャー3度(M3)
・マイナーコード:マイナー3度(m3)
それぞれルートからの位置関係を覚えましょう。
↓



↑
マイナー3度はフレーズによってポジションの使い分けができるようにしたいね♪
[コード表記]
・マイナー3度が構成音に入るとコードネームに「m」が付く
・メジャー3度は表記しなくてOK
例)C,Cm

「C」をルート音にして「ルートとメジャー3度(ド・ミ)」と「ルートとマイナー3度(ド・ミ♭)」の響きを聴いてみましょう♪
↓
”明るい響き”と”暗い響き”の違いが出てますね♪
●5度で安定感
例えば、コード”C”の構成音「ド・ミ・ソ」の「ソ」が5度という構成音です。
・コードがマイナーになっても5度は変わらない
・ルートから見た上の5度と下の5度の位置を覚える
↓

CとCmのコードを例に「ド・ミ・ソ」「ド・ミ♭・ソ」の響きを聴いてみましょう♪
コードに安定感と厚みをつける音になります。
↓

「ド・ミ」の2和音に厚みが出る感じだね♪
これが5度の役割!
●7度を加えて4和音
3度と5度に加えて”7度”を足して4和音のコードを作ります。
7度も2種類ありメジャー7度(M7)とマイナー7度(m7)があります。
コードネームで構成音を読み取れるようにしましょう♪
↓

・メジャー7度:○M7
・マイナー7度:○7, ○m7
・ルートから見た上の7度と下の7度の位置を覚える

例)7th系コード3つ
・CM7「ド・ミ・ソ・シ」
・C7「ド・ミ・ソ・シ♭」
・Cm7「ド・ミ♭・ソ・シ♭」
↓

CM7とC7は、
・3度がメジャーで共通
・7度がメジャーとマイナーで変化
Cm7は、
・マイナー3度とマイナー7度
●フラット5(-5)
コードネームに「-5」や「♭5」という表示があるコードがあります。
この「-5」が付いたコードは5度の音を半音さげるという記号です。
例)C-5,Cm7-5
↓


3和音でも4和音でも、半音下がった5度を使います。
例)Cm7-5「ド・ミ♭・ソ♭・シ♭」

C-5なら、♭5度以外は「C」の構成音になるよ。
「ドミ」に「♭5」が加わる。
C7-5なら→「ド・ミ・シ♭+♭5」
CM7-5なら→「ド・ミ・シ+♭5」
●sus4(サスフォー)
「○sus4」は「ルート,4度,5度(ド・ファ・ソ)」の和音です。
構成音に3度がないことに注目。
↓


4和音の場合は「○7sus4」という表記になります。
この場合は「ルート,4度,5度,m7度(ド・ファ・ソ・シ♭)」

”○sus4”の時は、3度は使ってもいいけど長く伸ばさないほうが無難だね♪
●aug(オーグメント)
オーグメントは「ルート,3度,5度」の5度を半音上げた和音です。
※オーグメントは”増やす”という意味
※「オーギュメント」と発音してもOK

ルートから見た上と下の#5を覚えましょう♪
例)Caugなら「ド・ミ・ソ#」
4和音では「○aug7」というコードネームになります。
Caug7の構成音は「ド・ミ・ソ#・シ♭」

・不安定で、前に進みたがる感じ
・宙ぶらりんで落ち着かない響き
⑦mM7(マイナーメジャー7)
マイナーメジャー7という、どっちなんだい?なコードネームですね(笑)
「ルート,マイナー3度,5度」に「メジャー7度」が入った和音です。

例)CmM7「ド・ミ♭・ソ・シ」

・切ないのに、どこか幻想的
・美しく不安な響き
みたいなコードだね♪
●dim(ディミニッシュ)
超不安定な響きのコードがディミニッシュです。
3度がマイナー,5度がフラット,7度がダブルフラットという構成。
Cdimなら「ド・ミ♭・ソ♭・シ♭♭」
※ダブルフラットの7度を”ディミニッシュド7th(dim7)”という

コード単体では使わずに、次のコードにつなぐ”パッシングコード(経過コード)”として使われます。

コード進行として、半音上か下かに動くことが多いね♪
・Bm7→Cdim→C#m7
・Dm7→C#dim→Cm7

例)Cdim「ド・ミ♭・ソ♭・シ♭♭」
ベースの指板で把握するコードトーン|一覧表♪
ここまで覚えたコードトーンの基礎をもとに、指板上のポジションを把握していきましょう。
覚えておくとフレージングに役立ちますよ!

「コードのルート+後ろの記号」を合わせて覚えていこう!
Cコード 一覧
| C | Cm | CM7 | Cm7 |
| C7 | Cm7-5 | Csus4 | Caug |
| CmM7 | Cdim | —– | —– |
C
C(Cメジャー)
●構成音:ド・ミ・ソ

Cm
Cm(Cマイナー)
●構成音:ド・ミ♭・ソ

CM7
CM7(Cメジャーセブン)
●構成音:ド・ミ・ソ・シ

Cm7
Cm7(Cマイナーセブン)
●構成音:ド・ミ♭・ソ・シ♭

C7
C7(Cセブン)
●構成音:ド・ミ・ソ・シ♭

Cm7-5
Cm7-5(Cマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:ド・ミ♭・ソ♭・シ♭

Csus4
Csus4(Cサスフォー)
●構成音:ド・ファ・ソ

Caug
Caug(Cオーグメント)
●構成音:ド・ミ・ソ#

CmM7
CmM7(Cマイナーメジャーセブン)
●構成音:ド・ミ♭・ソ・シ

Cdim
Cdim(Cディミニッシュ)
●構成音:ド・ミ♭・ソ♭・シ♭♭

Dコード 一覧
| D | Dm | DM7 | Dm7 |
| D7 | Dm7-5 | Dsus4 | Daug |
| DmM7 | Ddim | —– | —– |
D
D(Dメジャー)
●構成音:レ・ファ#・ラ

Dm
Dm(Dマイナー)
●構成音:レ・ファ・ラ

DM7
DM7(Dメジャーセブン)
●構成音:レ・ファ#・ラ・ド#

Dm7
Dm7(Dマイナーセブン)
●構成音:レ・ファ・ラ・ド

D7
D7(Dセブン)
●構成音:レ・ファ#・ラ・ド

Dm7-5
Dm7-5(Dマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:レ・ファ・ラ♭・ド

Dsus4
Dsus4(Dサスフォー)
●構成音:レ・ソ・ラ

Daug
Daug(Dオーグメント)
●構成音:レ・ファ#・ラ#

DmM7
DmM7(Dマイナーメジャーセブン)
●構成音:レ・ファ・ラ・ド#

Ddim
Ddim(Dディミニッシュ)
●構成音:レ・ファ・ラ♭・ド♭♭

Eコード 一覧
| E | Em | EM7 | Em7 |
| E7 | Em7-5 | Esus4 | Eaug |
| EmM7 | Edim | —– | —– |
E
E(Eメジャー)
●構成音:ミ・ソ#・シ


Em
Em(Eマイナー)
●構成音:ミ・ソ・シ


EM7
EM7(Eメジャーセブン)
●構成音:ミ・ソ#・シ・レ#


Em7
E(Eマイナーセブン)
●構成音:ミ・ソ・シ・レ


E7
E7(Eセブン)
●構成音:ミ・ソ#・シ・レ


Em7-5
Em7-5(Eマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:ミ・ソ・シ♭・レ

Esus4
Esus4(Eサスフォー)
●構成音:ミ・ラ・シ


Eaug
Eaug(Eオーグメント)
●構成音:ミ・ソ#・シ#


EmM7
EmM7(Eマイナーメジャーセブン)
●構成音:ミ・ソ・シ・レ#


Edim
Edim(Eディミニッシュ)
●構成音:ミ・ソ・シ♭・レ♭♭


Fコード 一覧
| F | Fm | FM7 | Fm7 |
| F7 | Fm7-5 | Fsus4 | Faug |
| FmM7 | Fdim | —– | —– |
F
F(Fメジャー)
●構成音:ファ・ラ・ド


Fm
Fm(Fマイナー)
●構成音:ファ・ラ♭・ド


FM7
FM7(Fメジャーセブン)
●構成音:ファ・ラ・ド・ミ


Fm7
Fm7(Fマイナーセブン)
●構成音:ファ・ラ♭・ド・ミ♭


F7
F7(Fセブン)
●構成音:ファ・ラ・ド・ミ♭


Fm7-5
Fm7-5(Fマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:ファ・ラ♭・ド♭・ミ♭


Fsus4
Fsus4(Fサスフォー)
●構成音:ファ・シ♭・ド


Faug
Faug(Fオーグメント)
●構成音:ファ・ラ・ド#


FmM7
FmM7(Fマイナーメジャーセブン)
●構成音:ファ・ラ♭・ド・ミ


Fdim
Fdim(Fディミニッシュ)
●構成音:ファ・ラ♭・ド♭・ミ♭♭


Gコード 一覧
| G | Gm | GM7 | Gm7 |
| G7 | Gm7-5 | Gsus4 | Gaug |
| GmM7 | Gdim | —– | —– |
G
G(Gメジャー)
●構成音:ソ・シ・レ

Gm
Gm(Gマイナー)
●構成音:ソ・シ♭・レ

GM7
GM7(Gメジャーセブン)
●構成音:ソ・シ・レ・ファ#

Gm7
Gm7(Gマイナーセブン)
●構成音:ソ・シ♭・レ・ファ

G7
G7(Gセブン)
●構成音:ソ・シ・レ・ファ

Gm7-5
Gm7-5(Gマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:ソ・シ♭・レ♭・ファ

Gsus4
Gsus4(Gサスフォー)
●構成音:ソ・ド・レ

Gaug
Gaug(Gオーグメント)
●構成音:ソ・シ・レ#

GmM7
GmM7(Gマイナーメジャーセブン)
●構成音:ソ・シ♭・レ・ファ#

Gdim
Gdim(Gディミニッシュ)
●構成音:ソ・シ♭・レ♭・ファ♭♭

Aコード 一覧
| A | Am | AM7 | Am7 |
| A7 | Am7-5 | Asus4 | Aaug |
| AmM7 | Adim | —– | —– |
A
A(Aメジャー)
●構成音:ラ・ド#・ミ

Am
Am(Aマイナー)
●構成音:ラ・ド・ミ

AM7
AM7(Aメジャーセブン)
●構成音:ラ・ド#・ミ・ソ#

Am7
A(Aマイナーセブン)
●構成音:ラ・ド・ミ・ソ

A7
A7(Aセブン)
●構成音:ラ・ド#・ミ・ソ

Am7-5
Am7-5(Aマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:ラ・ド・ミ♭・ソ

Asus4
Asus4(Aサスフォー)
●構成音:ラ・レ・ミ

Aaug
Aaug(Aオーグメント)
●構成音:ラ・ド#・ミ#

AmM7
AmM7(Aマイナーメジャーセブン)
●構成音:ド・ミ♭・ソ・シ

Adim
Adim(Aディミニッシュ)
●構成音:ラ・ド♭・ミ♭・ソ♭♭

Bコード 一覧
| B | Bm | BM7 | Bm7 |
| B7 | Bm7-5 | Bsus4 | Baug |
| BmM7 | Bdim | —– | —– |
B
B(Bメジャー)
●構成音:シ・レ#・ファ#

Bm
Bm(Bマイナー)
●構成音:シ・レ・ファ#

BM7
BM7(Bメジャーセブン)
●構成音:シ・レ#・ファ#・ラ#

Bm7
B(Bイナーセブン)
●構成音:シ・レ・ファ#・ラ

B7
B7(Bセブン)
●構成音:シ・レ#・ファ#・ラ

Bm7-5
Bm7-5(Bマイナーセブンフラットファイブ)
●構成音:シ・レ・ファ・ラ

Bsus4
Bsus4(Bサスフォー)
●構成音:シ・ミ・ファ#

Baug
Baug(Bオーグメント)
●構成音:シ・レ#・ファ##

BmM7
BmM7(Bマイナーメジャーセブン)
●構成音:シ・レ・ファ#・ラ#

Bdim
Bdim(Bディミニッシュ)
●構成音:シ・レ・ファ・ラ♭♭

#と♭の対応
ここまでのコードはナチュラル(#♭なし)のコードでした。
コードに#や♭が付いたときのポジションの把握の仕方を紹介します。
・ナチュラルのルートを見つけて半音上・下に動かす
・コードトーンの位置も同じく半音上・下に動かす
・指板上の配列は変わらない
例1:C#
・ナチュラルのルートは「C」3弦3フレット
・#は半音上の音(1フレット上)
・3弦4フレットに動かす
・コードトーンも同じように動かす
↓


例2:E♭m7
・ナチュラルは「E」3弦7フレット
・♭は半音下の音(1フレット下)
・3弦6フレットに動かす
・コードトーンも同じように動かす
↓



「E」は4弦の開放弦にもあるけど、これより下の音がないから3げん7フレットから動かすんだね♪


「B#,E#」は使わないので覚えなくていいです。
「A#」は、5フレットからと開放弦からの両方を


「F♭,C♭」は使わないので覚えなくていいです。
「C♭」は使うかも、、、

「B♭」は3弦ルートと4弦ルートの両方覚えると幅広いポジションに対応できるよ♪
ベースで覚えるコードトーン〜まとめ〜
ということで「ベースで覚えるコードトーン」でした!
コードトーンはコードを作る音。
”構成音”ともいわれ「いろんな響きを作る素材」のようなものです。
コードトーンを覚えると?
・ルート弾きから抜け出せる
・メジャーコードとマイナーコードの違いがわかる
・フレーズに色が出せる
特殊なコードとして、
・sus4,フラット5,ディミニッシュなどを紹介しました。
それぞれ5度や7度が変化して、違った響きを作るコードです。
それに合わせてベースラインも変化した音を使ってフレージングしたいですね。
とにかく「コードネームを見て判断できるように」コードトーン一覧表を頭に叩き込んでおきましょう!
フレーズの作り方はこちらの記事で解説しています。
→ペンタトニックの使い方♪
→スケール講座♪
→コード理論♪
→モードを使いこなす♪
→ウォーキングベースの作り方
ってことで「コードトーンは朝メシ前〜♪」
「楽しさ」と「苦しさ」
「生きること」と「苦しさ」
構成しているモノは同じことと、
知りながら。
また会おう♪







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